木村剛氏逮捕に際して

2010年7月14日 | コメント(1) | トラックバック(0) このエントリをメール このエントリをYahoo!ブックマークに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 このエントリをtwitterに登録

 幾度となく当ブログを取り上げて頂いた木村剛・日本振興銀行前会長が、報道の通り銀行法違反容疑で逮捕されました。

 ルール違反があったのであれば残念でありますし、仕方がありません。

 僭越ながら、この蹉跌を乗り越え、立派に再起されることを願っています。

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風見鶏 | 2010年7月15日 17:26

 小泉・竹中路線の新自由主義、市場原理主義に基づく構造改革は、結局日本の経済と社会を疲弊させ、現在の格差社会を生み出した。特に地方の疲弊は著しい。自家用の野菜を食べながらギリギリの生活をしている人が少なくない。まるで、戦後直後の状態だ。
 今、地方には仕事らしい仕事がない状態だ。地方の名だたるデパートは撤退し、工場もたたんで中国へ行ってしまった。何もスキルを持たない人が仕事をしようにも、いわゆる「事務職」はおろか、ともかくホワイトカラーの仕事は皆無と言っていい。しかし、本当は仕事が内在しているのに気がつかない場合もある。
 たとえば、「総務部長」という肩書きを最後に定年退職したとする。まだ、60歳なので十分働ける。ところが、ハローワークに行き「最後は、総務部長でした。」と言っても、「で、何が出来るのですか?」と聞かれる。「会社内部・外部の調整業務には自信があります」といっても「はぁ。」という会話で終わってしまうのだ。会社にとって、内外の調整業務がいかに大変で重要な業務であることを、とくとくと説明しても担当者は経験がないので、理解できないのだ。
 大規模な組織・プロジェクトになるほど調整業務は重要になってくる。メール1本で人が動いてくれると思ったら大間違いだ。また、論理的にキチンと筋の通った説明をすれば納得して動いてくれるかと言えばこれもNOだ。人は感情で生きている。その人が今どういう気持ちでこちらの話を聞いているのか(イライラしているのか、不機嫌なのか、平常心なのかなど)を瞬時に読み取って、説明をダイナミックに変えていかなければ、相手は動いてはくれないのだ。(これを仏教用語で対機説法と言う)若い人(40台以下)は、このあたりの微妙な対応法をわかっていない。
 こういうことは、長い経験と勘によって養われるので、調整業務というのはシニア以上でないと勤まらないのだ。小さなユニット(組織)を連結して、大きな仕事をやり遂げるには、こういう調整技術がないと、たちまち頓挫する。ときどき、それを技術力のせいにする評論家がいるが、今は技術力がなくても情報は氾濫しているので、むしろ人のモチベーションコントロールが重要になってきているのだ。

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