妄想力

2009年8月11日 | コメント(1) | トラックバック(0) このエントリをメール このエントリをYahoo!ブックマークに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 このエントリをtwitterに登録

 最近、あちこちで喧伝しているのが、「妄想すべし」ということ。

 30歳になったとき、40歳になったとき、60歳になったとき、こんな感じの部屋で、こんな風に朝を迎えて、こんな人々・物々に囲まれて、こんな日中、こんなディナー、こんな気持ちで暮らしていたい、等等。(なにも、「豪華」である必要はない)

 人間と他の動物の違いは、「妄想できるかどうか」だと私は思っています。「妄想」を少しマジメに言えば、「現に成立していない事柄を思考できる」ということ。これを人間に可能たらしめているのが「言語」です。

 猫は、「腹減った」という衝動、及び、そのリアクションとしての「ニャー」はあるけど、これは言語ではない。「来年の夏こそ、神田家を脱走しよう。あの道の向こうに何があるのか、見てみたいんだニャ。」という言語的思考は猫にはできないはずです。

 「雲の上はどうなってるんだろう。」

 「雲」に「〜の上」という概念が重なり、「雲の上」が出来上がるわけですが、雲の上を見たことが無い時点では、それは、「丸い三角形」のような概念であったかもしれない。

 「雲の上はどうなってるんだろう。」

 この妄想が、人類を宇宙へ連れ出した。

 言語(妄想)のせいで、人間は悩み苦しみます。「腹減った」とは性質の異なる悩みを抱えるのは、言語のせいです。

 しかし、妄想によって、人間は未来を思考し、その未来へ自分を振り向け、努力、工夫していくことができる。

 妄想していきましょう。

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コメント(1件)

nakatsu | 2009年8月11日 15:39

おっしゃるように妄想力(想像力)の有無が人間と動物の一番の違いだと思いますが、どちらかと言うと人はそれをネガティヴ指向に暴走させる傾向が強いように思われます。

ヤマギシズムの実践者を自認している従兄が、
「観念は(使い方によって)人を殺し、自分をも殺す」
と言っていたのが強烈に心に残っています。

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