ウェブ制作における資本家と労働者
2009年3月11日 | コメント(1) | トラックバック(2)
『金持ち父さん』シリーズ。あの本は、具体策に欠けているし、僅かに垣間みられる具体策が致命的に間違っているのですが(マルチ商法を勧めている)、基本的な考えかた、論の展開については正しいと思います。一言でいえば、労働者(employed、self-employed)ではなく、資本家(business owner、investor)になれ、ということ。
ところで、小泉内閣であったりホリエモンであったりを象徴に「二極化」が語られますが、人間は「労働者と資本家」に区分されるというのは、今にはじまったことでなく、産業革命以降の常識です。
昔は、資本家はお金を出して工場を建てて、そこにやってくる工員が労働者という、とてもわかりやすい構図であり、故に、お金がない人はどう転んでも資本家にはなり得なかったのですが、情報化を経てビジネスのありようが多様化した昨今は、資本家になるハードルはもっと下がっている、極端にいえば、それは「心の持ちよう」である、と最近考えています。
つまり、例えば「ホームページ制作業」を例にとれば、誰かからのオーダーに基づき、かかる工数を計算して、それに見合うお金をもらう、という考え方は、たとえそれが代表取締役であろうが個人事業主であろうが労働者の考えです。
一方、イニシャルでお金をもらおうがもらうまいが、将来の実りを共に享受できるような関係性で仕事をする者は投資家であり資本家であります。お金を出資する代わりに、スキル・技術を出資する、という投資の在り方です。
会計的にいうと、前者の仕事は、単にPLで売上があるだけです。もちろんBSの現預金が増えますが、銀行の超低金利分しか未来のキャッシュフローには繋がりません。一方、後者は、「継続的にキャッシュフローを産むサイト」という資産をBSに載せるタイプの仕事です。
時間の使い方が、JOB(作業)なのか、INVESTMENT(投資)なのか。
次は誰からお金をもらおうと考えるのか、それとも自分の持ちモノ(お金であったりスキルであったり)は誰とコラボして何を始めるとお金になると考えるのか。
お金をくれるから働くのか、働きをお金に変えようと考えるのか。
これはもう、基本的なところでその人間を規定し拘束します。もちろん私は後者の考え方です。
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nakatsu | 2009年3月16日 18:32
労働基準法で定義される「労働者」には「お金をくれるから働く」ことしかできないと考えます(少なくとも短期的には)。
あの法は最低限の労働者保護の範疇でなら使用者は生産性を上げることにより(つまり労働時間を短縮することにより)利益を増大することを認めていますし、逆に労働者にしてみれば生産性を下げる(同じ仕事なら時間を引き延ばす)事でしか利益を増やすことができないわけですから。
労働者としてはこの矛盾に耐えて(将来での見返りを夢見て)自分の利益を犠牲にして使用者の利益を増大させるかどうかが問われると思います。
働きをお金に変えるのは「労働者」であることの(保護されている権利の)放棄が必要だと思います。