ネットワークビジネスの商品は「いいもの」か

2008年12月 5日 | コメント(3) | トラックバック(0) このエントリをメール このエントリをYahoo!ブックマークに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 このエントリをtwitterに登録

 いわゆるネットワークビジネス、MLMについては、「聖子ちゃんが責められている」の巻で簡単に触れました。価値を創造していない、先が見えているゲームだ、と。先日mixiで「足あと」をクリックしたら、「一緒にネットワークビジネスやらないかい?」という人でした。しかたないので、ネットワークビジネスの本質的矛盾をバスッと衝きましょう。

 彼らの常套句に、「商品がいいものなんだ」というのがあります。「決してマネーゲームをしているのではなく、良い商品だから人に紹介したい。結果として連鎖的に収益が入ってくるのだけど、商品が本当にいいんだよ、みんなハッピーなんだよ。」と。

 商品の価格決定メカニズムが分かっている人なら、すぐに気がつきます。

 本当にいい(=世界にニーズがある)商品なのであれば、世界のどこかのメーカーが、同じ成分、原料、素材によって作っている。そして、一番大事なのは、何より、そちらを選ぶ方が安く買えるに決まっている、ということを。

 商品価格=原価+α

とすると、ネットワークビジネスの場合、この+αに、組織の皆さんが連鎖的に「人生の成功」を掴み取る額を積まないといけなく、通常のメーカー・小売りの業態よりもこの+αが膨らみます。

 もちろん、通常のメーカー・小売りの業態でも、直接的に生産に従事している以外のマーケッターや営業マンなどはいて給料は払われていますけども、彼らサラリーマンは残念なことに人生の成功を掴み取るほどはもらえません。

つまり、

 商品価格が相対的に安い → 組織員はサラリーマンほどには儲からない
 組織員がサラリーマン以上に儲かる → 商品価格が相対的に高い

という二者択一を迫られることになり、「儲かり、且つ、いい商品だ」ということにはなり得ないのです。

 だから私は、「商品がいいし、儲かるんだよ」と言われると、彼の見識の無さに萎えてしまう。それならまだ、「一応商品を介在しないと捕まるからやってるけどさ、商品はどうでもよくて、この商売こんなに儲かるんだよ」という話を素直にしてくれた方が「相手」をする意欲は沸きます。

 なお、念のため。ネットワークビジネスを過度に毛嫌いする人がいますが、ネットワークビジネスだということを以て違法なわけではありません。特定商取引法に定義されるところの「連鎖販売取引」という業態ですので、同法を遵守しながら営む限りは違法ではない。

 但し、彼らの、これもまた常套句な、「このビジネスは合法です」という表現は、ふつうは「違法ではない」と表現するものであって、「八百屋は合法です」というような言い方をなぜ敢えてするのかは、これはこれで面白いところであります。

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コメント(3件)

きさ | 2008年12月 6日 01:28

お久しぶりです^0^
私は以前ネットワークビジネスに誘われて断ったら、ブログにありもしない私の悪口を、滅茶苦茶書かれた事がありました。
私はそれ以来ネットワークビジネスと聞くだけで、鳥肌が立つほど嫌いになりした

神田忠如 | 2008年12月 6日 02:55

コメントありがとう。元気そうで。東京に来るときがあれば、また会いましょう。

nakatsu | 2009年7月 3日 12:50

ネットワークビジネスには何となく胡散臭さを感じていましたが(昔○ム○ェイの会員と自慢している人がいて)、
どういうことなのかよくわかりました。

商品代金というよりコミュニティ参加のための費用、もっといえばお布施、とでも考えるべきなのでしょうね。

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