言葉っておもしろい

2006年5月10日 | コメント(0) | トラックバック(0) このエントリをメール このエントリをYahoo!ブックマークに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 このエントリをtwitterに登録

 サンスクリット語、昨日が5回目でした。4回目に男性名詞の活用をやって、遂に「練習題をやりながら」という段階へ。ごく簡単な文章でしょうが、読んでいっています。

 しかし、言葉って面白いですね。話を広げすぎると辻褄が合わなくなってきますから、とりあえず普通名詞を例にとってその「面白さ」を。

 日本語「ひ」(火)、英語「fire」、サンスクリット語「anala-」。

 文章を作る場合、「格」を表現するのが重要です。主格、目的格…、といったやつ。

 日本語は、それを助詞で表現しますよね。「火が」「火を」「火の」「火によって」「火において」「火のために」…。

 英語は、前置詞を使うというのが一つ。for fire, by fire, on fire…。もう一つは、語順によって表現する。fire is、ときたら主格だし、I like fire ときたら目的格、というように。

 日本語は、実は語順はルーズですよね。私は火が怖い。火が怖い、私は。怖い、火が、私は。意味は通じる。あくまで「火が」の「が」という助詞によって目的格であることを確定させています。

 で、サンスクリットは、言葉そのものが変化することで格を表すのです。主格 analaH、目的格 analam、具格(by)analena(火によって)、為格(for)analAya(火のために)、呼格(呼びかけ)anala(火よ)、処格 anale(火において)等等。
※「H」は「h」の下に点を打った字。「A」は「a」の上に横棒(二重母音)。


 もともと「anala-」と「-」を付けたように、この形は不完全なのです(「語幹」という状態)。格と単複が決まってはじめて語尾が確定して、文章に登場できる単語になる。

 ちなみに単数、両数、複数というのも語尾の変化で表します。上に書いたのは単数の場合で、両数(2)の場合は主格analau、複数(3以上)の場合は主格analAH、といった具合に。

 単語の中に格と単複両数の概念を包含してしまうという素晴らしい発想! 難しそうに見えますけど、サンスクリット語は、固定化した文法体系なので、ルールに従って解いていけば自ずと意味は開けていきそうです。

 そもそも言語なんて、或る時代の或る地域に生まれた人なら賢愚の別なく使ってるものなんですから、地道にやってけば「わからない」なんてことになるわけがありません。と、また調子に乗ってみます。

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