2005/7/16 スクーリング・ノート (こころの健康)
2005年07月18日月曜日PM | コメント(0) | トラックバック(0)
■ 記
共通教育科目「こころの健康」(SR履修)
日時:2005年7月16日(土)4~6時限
場所:渋谷・フォーラム8
先生:鳥丸佐知子(非常勤講師)
■ イントロダクション
東京での初の授業。受講生は30人。社会福祉士(社会福祉学部)を目指している人が多いらしい。
先生登場。40代前半の滋賀に住んでいる非常勤講師で、他にいくつかの大学で教えているらしい。のほほ~んとしたおばさん。もともとこれ系の分野で大学院を出て、その後、児童相談所にいたそうだ。佛大でこの授業を教えるようになって6年目、東京はもっとも北上したとのこと。
例によってゆる~い授業。2日出て、レポート書いてくれたら通ります。おまけに、「遠くから来ている人もいると思うから、最後の日の最終時限は、残り30分になったら何も言わずに出て行ってもいい」らしい。なんじゃそりゃ(笑) 授業中も調子悪かったら自由に外に行っていいとのこと。
■ 講義メモ
授業は至って概論。いろ~んなことを、広く浅く。いろいろと工夫はされていた。ビデオを見せたり、生徒に書かせたり。
□ 精神保健学
・今回の中心は「(乳幼児)精神保健学」。0~2歳の3年間での経験が、後の思春期、中年期、老年期にまで影響を及ぼす。「思春期に花開く子育て」という標語があるらしい。
・精神保健とは、健康の保持、向上、予防。
・健康の定義。「健康とは、身体的に、精神的ならびに社会的に完全に良好な状態であって、たんに疾病や虚弱でないというだけではない。」(WHO憲章より)。
・完全に問題の無い人生などない。「過酷な状況のなかでも、よく耐えぬいてやりなおす能力」が大切。
・身体医学、心理学、社会学、文化人類学、公衆衛生学、社会福祉学などと関連している。
・人間に対する深い愛情と理解をもとにしなければいけない。
□ 小倉清「精神的健康の5つのものさし」
1. 現実を見つめること
建設的な妥協ができるか。
2. 変化への対応
人生は変化の連続。適応のための適応ではなく、適応する主体としての認識。
3. 不安をコントロールする
強い不安や緊張が精神的な問題の出発点(もとの器+解消の仕方)。
4. 他人への思いやり
他に与える(分かち合う)ということ。他に満足する互恵的なやりとり(ボランティア)。他に与えているようで自分ももらっている(達成感、安心感)。
5. 怒りをコントロールすること
ただ抑えつけるのではなく、建設的なものに昇華(例、人を殴りたい→ボクサー、変なものが見える→画家(ムンク))
※「昇華」は、精神分析学でいう防衛機制(人間が傷つかぬように防衛する働き)のうちの、もっとも有効な方法の一つ。
・怒りが他に向くと破壊、自分に向くと劣等感、自己嫌悪、罪悪感、憂うつ感となり、自殺につながる。
□ NHK人間講座「若者の心のSOS」(斎藤環)の第1回ビデオ
・「エヴァンゲリオン」のブームが象徴的。わからぬ敵と、わからぬ目的のまま戦い続ける。成熟の拒否。
・思春期に主に現われる現象。権威主義への反発、性への関心、身体と精神の不均衡。思考が観念的になり、生の意味などを考え始める。
・70~80年代「三無主義」(無気力、無意識、無関心)。現在は保守的。パラサイトシングル、就労困難。
・現在のさまよう若者は大きく2つに大別できる。「ひきこもり系」「自分探し系」。
・ひきこもり系。コミュニケーション少、友人少、自己イメージは安定。問題にしているのは自分と他(社会)の関係。孤独を愛し、自己愛が増大する可能性。ジゾイド人格障害、社会的ひきこもり、対人恐怖症。
・自分探し系。コミュニケーション多、友人多、自己イメージ不安定。自分とは何かに悩む。アイデンティティークライシス。境界性人格障害、解離性障害、摂食障害。
□ 精神的に幸せとは
1. 生きる喜びがあり、基本的に安定感がある。
2. 持てる素質的力を相応に発揮、機能し、自分なりの立場にふさわしい役割をとる。
3. まわりの有意味な関係にある人々から認められ、受け入れられ、その存在が喜ばれている。
□ この後は翌日にまたぐの翌日のノートに。
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